ブログというものを

前歯がすきっ歯の患者さんが、前歯の隙間を埋めるために他院で前歯の神経を抜かれ冠を被せる予定だと言われたが、他の方法はないのか、と相談にみえた。
すでに前歯1本は削られて仮歯が入っていた。
明日はもう1本の歯の神経を抜く予定になっているとのことで、色々調べ、ウチのホームページを見て相談にみえたのだった。

私は仮歯以外の3本の前歯に白い材料を貼り付けて形を整え、「ダイレクトボンディングでこの程度にはできます」と告げた。
患者さんは他院での治療が一段落する頃にと予約を入れた。

その患者さんのダイレクトボンディングを先週の土曜日にやった。
2時間半かけて3本の前歯の形を整えつつ隙間を埋めた。

患者さんの希望でほとんど歯を削らず、エナメル質の表面に傷をつけた程度で、あとは接着により材料を盛っては固めていく。
大きさのバランスを保ちながら隙間を埋めるのは結構大変だった。
しかも他の歯の色に合わせて象牙質色、エナメル質色と盛って色調を整えるのも結構大変。
まず1本をある程度仕上げて研磨して色調を確認してから2本目に着手した。
3本目を手掛ける時大きさと形を修正してバランスをとった。

我ながらうまくできたと思った。
患者さんにも満足していただき、「すごい技術ですね」とお褒めの言葉まで戴いた。
めでたし、めえたし。
と、気を良くしていたら気が付いた。写真撮るの忘れた！
この患者さんのようなコンプレックスを抱える方は結構多く、もってこいの症例になりえたのに・・・
術後の写真は撮れても術前がなければ意味ないし・・・
あ～あ、ホームページ更新の機会をまた逃した～。